塾選びの前に知っておきたい10のこと ― 息子を塾に通わせた親として思うこと

皆さん、こんにちは。道立高校の合格発表も終わり、いよいよ新入学・進級が近付いてきました。このタイミングで、塾に通おうか、今の塾を変えようか、考えるご家庭も多いと思います。私も、息子が中学生のとき、塾に3年間通わせていた経験があります。今回は、塾を経営している立場というより、1人の親として「塾選びの前に知っておきたい10のこと」を書こうと思います。塾選びの考え方は、ご家庭や塾によってそれぞれ違うと思いますが、1つの見方として読んでいただければ幸いです。

1 学習時間と学習量

勉強に自信がない子は、今習っている単元だけでなく、かなり前の内容からつまずいていることも少なくありません。そのため、成績を伸ばしていくには、前の内容に戻って学び直すことが必要になる場合もあります。そうした学習には、ある程度の時間や量が必要になることもありますし、あわせて費用がかかる場合もあります。そうした点も含めて、塾を見ていくことが大切だと思います。

2 授業時間の表記と中身

塾では、80分、90分といった授業時間で表記されることが多いですが、その数字だけでは、実際の中身までは見えにくいこともあります。集団授業でも確認テストや演習の時間がありますし、個別指導でも、特に1対2以上の場合は、授業時間のすべてが先生と直接やり取りする時間になるとは限りません。

3 子どもの性格と指導形態

「おとなしい子は個別向き」とよく言われますが、一概には言えないように思います。先生との距離が近い方が緊張して勉強にならない子もいますし、個別は質問しやすい環境でも、実際には質問しない子は多いものです。逆に、集団の中で静かに受ける方が安心できる子もいます。

4 友人関係と学習環境

「友だちが通っているから」は、塾選びではよくある理由です。ただ、コミュニケーションが活発な子ほど、塾が勉強の場というより、友だちと一緒に過ごす場としての面が強くなることもあります。安心材料になる一方で、環境によっては集中しにくくなることもあります。

5 コースごとの指導内容

上位クラスは費用が高めなことも多いため、その分どのような内容が受けられるのかは気になるところだと思います。成績上位の生徒には、見たことのある問題を繰り返すだけでなく、初めて見る形の問題にも対応していく力が求められることがあります。そのため、そうした問題に触れる機会だけでなく、どのように考え、どのようにアプローチしていくかまで学べるかどうかも、見ておきたい点の1つだと思います。

6 実績のとらえ方

実績は、塾選びの際の大切な判断材料だと思います。そのうえで、入塾後に成績や意識が変わっていった子がいるかどうかも、あわせて見ておきたい点だと思います。

7 費用の内訳

塾にかかる費用には、月謝のほかに教材費、維持費、テスト代、講習費、追加講座などがあります。入塾時に見えている金額と、年間で実際にかかる金額が一致しないことは珍しくありません。オプション講座は任意でも、子どもが「勉強したい」と言ったり、友だちも行くとなると、ご家庭によっては断りにくく感じることもあるかもしれません。こうした点は、塾の説明に加えて、実際に通っていたご家庭の話も参考になることがあると思います。

8 自習環境

自習室があっても、実際に行くかどうかは別です。人が常駐しているか、質問しやすいか、集中しやすい雰囲気かどうかなど、自習室の使いやすさに関わる点はいくつかあるように思います。自習室があること自体は安心材料ですが、それだけで十分とは限らない場合もあると思います。

9 教材の使い方

教材が増えることと、学習内容が定着することは別です。新しい教材が追加されても、前の教材が十分に消化されていなければ、学習量がそのまま理解や定着につながるとは限りません。特に勉強に自信がない子にとっては、見たことがある問題をしっかり解けるよう、まずは1冊をしっかり使い切る方が合う場合も多いように思います。

10 体験授業で見る点

学習塾は、それぞれ考え方ややり方が異なり、広告やホームページにもその特色が書かれています。実際には、体験してみたり、通っている方の話を聞いたりしないとわかりにくいことも多いように思います。そのため、体験授業を受けて、先生との相性、通いやすさ、授業の雰囲気、費用、勉強量、実際に通っている生徒たちの様子などを見ながら、「この塾なら続けられそうか」を考えてみることが大切だと思います。

最後に

塾は、一度入ると、合わないと感じてもすぐに動きにくいことがあると思います。高校受験までの時間は限られていて、その時間も思っているより早く過ぎていくように思います。だからこそ、最初にしっかり見て決めることが大切だと思います。私自身、息子を塾に通わせた親として、この記事がご家庭で納得のいく選択をする一助となれば幸いです。